2010年1月2日
今年最初の題材は、オハ41に続いて客車です。仙コリに1両だけ配置されていたスハ42です。番号は2038番。教科書である「オハ35の一族」によると昭和23年日本車輌東京支店製で、鋼板屋根のタイプです。当初配置は仙台ですので、生涯南東北地区で活躍した車両と思われます。私のかすかな記憶によれば、ドアはHゴム小窓で車体は茶色のままだった筈。ただし、雨樋の形態まではさすがに覚えていません。
キットはフジモデル製のオハ35折妻車3を使用します。
さっそくデッキ部分から組み立てます。ドアは工房ひろ製デッキドアOに交換しました。ドアの両端には0.6mm幅帯板を貼り付けてドア当て部分を追加。このまま妻板を取り付けると、ドアが妻板の中に沈んでしまいますので、端に1.2mmの帯材をスペーサーとして追加してあります。
製作資料は十分にありますが、あまりこだわりを持たずに前作のオハ41程度の加工で済ませる予定です。
2010年1月3日
妻板の貫通通路の周囲には、0.8mm角線を貼り付けて、妻板の厚さの表現を追加してあります。その後、左右に傾かないように注意して屋根中央部から半田付け。昨日、ドアが沈み込まないようにスペーサーを入れてありますので、肩の部分の屋根の長さが0.4mm程足りなくなっています。ここは0.5mm角線を貼り付けてから整形して仕上げました。
ドアがちょっと深いように思えなくもないですが、どうやら破綻なく組み立てられたと思います。
2010年1月9日
スハ42の雨樋の形態は、所属、担当工場、年代によって非常にバラエティに富んでいます。2038番がどのタイプであったのかなど、もちろん記憶に残っていませんので、鋼板屋根のタイプで最もノーマルと思われる形にしました。前作オハ41(オロ42)と同様のタイプで、1mm幅の帯板の裏側に0.3mm線を貼り付けて、それを車体に取付けた後に、上半分をやすって段差を付けてあります。教科書の「オハ35の一族」には同時期の製造である2049番の写真が掲載されていますが、それに倣いました。
ウインドシルとヘッダーは、0.2mm厚の帯板を使用しました。
素材は換えていますが、手間は素組みとあまり変わりませんので、ラクチンな工程です。
2010年1月10日
昨日に引き続いて、小物を取付け。妻板縦樋は工房ひろ製のロストワックスパーツです。パーツ単体だと柔らかすぎて扱いにくいですが、車体に取付けてしまえばしっかりします。とりあえず車体下3mmの長さで仕上げてありますが、床下端梁を取付けた後に長さは調整します。サボ受けとドアハンドルはエコー製を使用。手すりは治具を使用して0.4mm線を折曲げた自家製です。
明日、妻板の加工を行えば車体完成の予定です。今回は早い早い!
2010年1月11日
今日は妻板の加工を開始。右隅の製造銘板は古いモデル8のパーツから3枚、「日本国有鉄道」「日本車両」「◯◯工場」を、左隅にはエコー製の極小のサボ受けを貼り付けました。半田付けで貼り付けていますが、こういうものはエポキシ接着剤の接着で十分なのかなと思います。でも、半田付けできるものは、半田付けしないと気が済まない性分でもあるのですが...。
作業中に頭痛が酷くなってきたので、今日はここで中断。尾灯掛の取付けと連結器胴受部分の欠き取りは、次回の作業です。
2010年1月17日
デッキ部分はお手軽にエコー製パーツ(No.2123)を使用するつもりでいたのですが、そのまま取付けるとどうもステップが低すぎるようです。もしかすると床板取付けアングル位置に狂いが出ているのかもしれません。結局、自作することになりました。前作オハ41やスロフ62のように、0.3mm板を切り出してチマチマと組み立てました。
車体に取付けた際の水平と垂直には気をつけたつもりですが、ちょっとイマイチかもしれません。この辺はビスの締め具合でも変わってくるので、もう少し調整するつもりです。
2010年1月23日
先週作った端梁とデッキの床下ユニットですが、端梁の形をエコー製パーツに合わせて曲線で整形していました。ところが、「オハ35の一族」の図面をよく見ると、その形は間違っていたことを発見。しかし、バラして組み直すのは面倒なので、極小の三角形の破片を半田付けして整形しました。ただし、車体と合わせて当たるところは欠きとってあります。また、縦にリブが付いているようですので、0.2mm厚の帯板を立てて貼ってあります。車体側では、貫通路下の柱がほんの少し下側に出っ張っているようですので、0.6mmの角材を貼り付けてみました。
茶色塗装のこの車両の場合、このような加工箇所は目立たないと思いますので、ほとんど自己満足のようなものです。
2010年1月24日
ジャンパー栓はエコー製No.742の改造車用を使用しました。ネットで2038番の写真を見つけたのですが、実物のジャンパー栓はオリジナルの角形のものから新型の丸形のものに改造されていたようです。デッキ下ステップは、コスト削減のため市販品を使わず0.8mm幅の帯板から自作しました。
簡単に済ませようと続けていたのですが、ちょっと失速気味です。
2010年1月30日
いつもその場限りの現物合わせの寸法決めで製作しているのですが、今回はちょっとまじめに台枠を図面化してみました。UF116はオハ35系の後期車の台枠ですが、前期車のUF38と同じと思っていたら、微妙に違う箇所があるのですね。前作のオハ41では、その辺を深く追求していなかったので、間違って作ってしまったようです。
あまり正確にスケールダウンすると計算が面倒なので、横梁の位置は0.5mm単位で大雑把に決めてあります。エコー製のパーツを使用することを前提にしていますので、構造はエコーやフジモデルの床下取付板と同様です。
急がば回れということです。
2010年1月31日
昨日アップした台枠の図面を元に床下取付板を製作しました。図面があると、製作中に余計なことを考える必要がないので、ひたすら地味な作業を続けるのみです。チャンネル材を一直線に取付けるのに手間取った上に、またまた頭痛が酷くなってきたので、今日の作業はここで終了です。
こういう単調な作業の繰り返しは疲れます。
2010年2月6日
せっかく台枠の図面を描いたので、床下器具の取付穴位置も図面化してみました。オハ35系でも、車種や製造時期によって、細部の違いがあるのだと思いますが、普通のオハ35用として描いてあります。台枠と同様、寸法は0.5mm単位で大雑把に決めました。自動加減器配管(工房ひろ製)以外は、すべてエコー製パーツを使用します。なお、水タンクの脚と台枠横梁が干渉しますので、脚の四角い部分を若干欠き取る必要があります。
後日、この図面はPDFにして公開する予定です。
2010年2月28日
久しぶりに製作再開。先日作図しておいた図面に従って、床下取付板に穴を開けて、床下器具を取付けていきます。ロストワックス製の注水口・給水検水ハンドル・自動加減器を先にハンダ付けしてから、他のホワイトメタル製のパーツを低温ハンダで取付けました。水タンクは、電池箱と底面の高さが揃う程度に浮かして付けています。また、エアーシリンダは、本体とテコの部分を一旦切り離して、奥行きを詰めてあります。
のんびり作業していたら、ここまでで半日。配管などは来週の作業です。
2010年3月6日
先週に引き続いて床下機器です。今日は配管類を取付けました。あまり細かいことには拘らないので、ほとんどの配管は0.4mm径の線材を使用しています。引き回しもオハ35の標準的なものの筈。
電気暖房装置は、実物写真に写っておらず、取付け位置に迷っていたのですが、たぶん台枠のセンターに付いているタイプであろうということで、水タンクの隣に付けておきました。
配管との干渉を配慮して、ブレーキシリンダの位置を奥にづらしていたのですが、ちょっと奥すぎたかも。あと0.5mm手前でも良かったかもしれません。
いつもの通り、軽量化のために中抜きがされている電池箱などは、エポキシパテを充填してあります。
2010年3月7日
客室とトイレ、洗面所との仕切板を0.3mm板から製作しました。ドアの周囲には0.5mm幅の帯板で縁取りを表現。トイレ内でアングル部分へ1.4mmビスでネジ止めしています。
ビス1本の固定ではちょっと不安定ですが、力がかかる部分ではないので、これで大丈夫でしょう。
2010年3月21日
資料をめくっていたら、電気暖房用トランスとヒューズ箱の正しい位置がわかりました。トランスは、台枠の太い横梁の下にぶら下がっていたようです。エコー製パーツのトランスとヒューズ箱を切り離して、別々に床下へ接着しました。
深く追求していくと、他にも間違いが見つかりそうなので、この辺で次へ進むことにします。
2010年3月22日
室内用の照明には、初めてイモン製のライトユニットを使用しました。取付け方法は前回のオハ41のエンドウ製と同じく、屋根裏にビス止めしました。上下分割の切片をトイレのドア付近に設けて、配線をスッキリとさせています。イモン製のライトユニットには、照明の安定化のために大きなコンデンサが付いていますが、それはトイレの中に収めました。
さっそく点灯試験。電球色LEDなので、塗装前の真鍮車体では点いているかどうかわかりませんね。でも、あまり明るく感じないのは、やはり電球色のせいかもしれません。
予定よりだいぶ進行が遅れていますが、塗装前の作業で残っているのはクロスシートの取付けのみです。
2010年4月3日
室内のシートは天賞堂製のパーツを使用することにしました。ただし、このパーツは10系軽量客車や80系電車用ですので、背ずりの角に頭掛けが付いています。35系客車の中でオハ36やスハ40であればピッタリなのですが、更新されていない車両には立派すぎます。そこで、この頭掛けの部分を切り取って仕上げています。更に拘れば、背ずりのクッションも1枚もので薄いタイプですが、ここはパーツのままで妥協しました。
シートは3個で一つのパーツにモールドされていましたが、窓ピッチと微妙にずれているので、1個ずつに切り離しました。これを3ミリ角のプラ角棒に接着して、車体アングルにネジ止めするという構造になります。また、このプラ角棒は暖房用スチームのカバーに見立てることもできます。
今日中に全部加工してしまおうと思ったら、プラ角棒が1本しか残っていませんでした。続きは、調達してからになります。
2010年4月25日
しばらく作業が停滞してしまいましたが、幌吊、ベンチレターなどのホワイトメタルパーツを接着して生地完成としました。今回は鋼板屋根の車両ですので、屋根色とベンチレターを同色にしてしまいます。実物は微妙な質感の違いがありますが、深くは追求しません。
来週、塗装を行う予定です。
2010年5月3日
この連休で塗装を行いました。が、出来はイマイチかも。どうも塗料の食いつきが良くありません。マスキングテープを剥がしたら下地もパラリ。結局3回リムーバーで塗装を剥がして塗り直しました。マッハのシールプライマの成分が変わったような気がします。昔は希釈する前はドロッとした感じがしましたが、今回使ったものは最初からシャブシャブ。希釈してはいけないのかと思い、最後はそのまま使用しました。しかし、ちょこっとぶつけただけでも、塗料が剥げてしまいます。特に、昨晩インレタの貼り付け作業中に屋根の真ん中をコツンと机にあてて塗装が剥げたのにはへこみました。よほど塗り直そうかと思いましたが、タッチアップ後に表面をペーパーで仕上げて、薄く上塗りして何とか復活しました。
塗料ですが、ブドウ色2号は日光製、屋根のグレーはマッハの29番、車内デッキ部分のクリームはマッハの209番、室内のニス塗り部分はクレオスのウッドブラウン、床下はトピカトップガードです。実物のトイレや洗面所は、明るいグレーだったような気がしますが、どうせ見えないので、クリームのままにしました。最後にインレタの押さえも兼ねて、半艶クリアを吹いて仕上げてあります。
シートはモケットのブルーだけ塗ってありますが、この後マスキングしてスプレーするか、手塗りで塗り分けるか思案中です。
2010年5月4日
内装板は窓抜きした紙にクレオスのウッドブラウンを塗装するつもりでしたが、ケガキでイラストレターを使ったついでに、着色までしてしまいました。ついでにブラインドカバーや灰皿なども描いてみましたが、車内に仕込んでしまえば、ほとんど見えませんね。デッキとの仕切板の広告枠には東日本の地図と福島県の客車ということで「酒は大七」の広告を入れてあります。実際に大七の広告が入っていたかどうかはわかりませんが、テキトーに描きました。
内装板をプリンターで描くという方法は、遠い昔、西武4000系を作ったときに試してみました。当時はイラストレターなど持っていなかったので、アップルワークス、いやクラリスワークスだったかな?で作りました。しかし、白系の内装だったので、ふつうに白い紙を切り抜いて貼ったのほとんど区別がつかず、その後に製作した車両は、カラー上質紙や模造紙などを何色か揃えて使っていました。今はインクジェットプリンタでも紙を選べば奇麗にプリントできます。イラストレターがなくても、図形描画の位置決めに手間がかかりそうですが、WordやExcelでも似たようなことはできます。
なお、製作資料ページでPDFファイルを使えるようにしておきました。
2010年5月9日
窓枠の下縁には、明るい灰色に印刷したシール(PET紙)を貼り付けて、ゴムの表現を追加しました(前作オハ41 250番代製作記参照)。先日Illustratorで作成した内装板は、厚手のペーパークラフト用紙に印刷して、車内に貼り付けました。理屈の上ではピッタリ合う筈なのですが、実際には現物合わせで大きさを調整する必要があります。色調が少々明るすぎるかも。実物は、ニスを厚く塗り重ねて、焦げ茶色に近い感じだったと思います。
塗膜が弱いので、作業する度にどこかが剥げてしまいます。本来なら再塗装を行うべきでしょうけど、今回はこのままとし、最後の組み立て時に、最終のタッチアップを行って仕上げます。
2010年5月23日
座席は天賞堂のパーツです。モケットの青は、青20号に少々白を混ぜて明るく調色したものを吹き付けてあります。床面はクレオスのジャーマングレー、座席の台座部分はグレー、背もたれ部分の枠を茶色に塗り分けました。それを3ミリの角棒に接着して、1列のユニットにまとめ、アングルにビス止めします。
カプラーは、仮にNo.16のケーディーを取付けて、完成としました。
出来は60点といったところでしょうか。塗膜の弱さが故に、取扱注意車両となりました。