2009年9月20日
貨車の次はEF57の製作を再開といきたいところでしたが、どうしても気が乗らないので、再び簡単な題材に着手。客車です。オハ41の250番代といきなりマニアックな車輌ですが、実は高校時代に1年程通学に利用していた想い出の車なのです。ノーシルノーヘッダーに低屋根という外観は、オハ61やオハ35などで連なる磐越東線の通学列車の中で唯一近代的!なオーラを放っていました。車内はもちろんロングシート。蛍光灯と扇風機を装備し、クリーム色に塗りつぶされた内装もとても奇麗な車でした。ただし、残念なことに通学2年目に早々と廃車になってしまいました。廃車回送で、EF81に牽引されて土崎に送られる姿もキハ23の車内から見送った覚えがあります(そのときは、廃車回送ではなく、工場入場かと思っていましたが)。
さて、キットはオハ41ではなく原型のオロ42となっていますが、外観上はドア上の等級行灯が塗りつぶされている以外はほぼ同一です。貴重な製作資料も最近入手した「車両史編さん会のオハ35の一族下巻」に載っています。そして、切妻でシルヘッダー無しなら簡単だろうと製作を開始しましたが...。
とりあえず箱にしてしまおうとドアを取付けました。しかし、どうしても実物のイメージとは異なります。実車写真と見比べてみると、ドア窓の位置がかなり低いようです。ドアの高さ自体も違っているような...。0.5mm〜1mmぐらいの差異があるでしょうか。
パーツ箱を漁ったら、昔のフェニックスブランドのHゴムドアのパーツが出てきました。比べてみると、やはり窓の高さが違っています。たぶんこのキットのためにわざわざ新規に作ったドアだと思いますが、変な気を利かせずに従来パーツをそのまま入れてくれた方がよかったのに...。初日から出戻り作業が発生。明日、ドアを交換してみます。
2009年9月21日
昨日取付けたドアを外して、古いフェニックスブランドのドアパーツに交換しました。Hゴム窓は小さいほうのタイプです。オロ42は新製(改造)時からHゴムのドアを装備していましたが、ドア窓は大きいタイプでした。郡山に最後まで残った254番は、小さな窓のドアに交換されていたようです。種別表示の行灯窓は鉄板で塞がれていたようですので、0.1mm厚の燐青銅板を貼り付けておきましたが、0.1mmでもちょっと厚過ぎのようです。また、種別表示窓部分のパーツはプレスのRが出てしまっているので、1mm角の角材を積み重ねて整形したものに交換してあります。
先ほどまで作業していましたが、キサゲ仕上げの途中で今日は時間切れです。まだイマイチちょっと雰囲気が違うようですが、とりあえずこのまま進めます。
2009年9月22日
車内仕切り板には、周囲に0.5mm幅の帯板を貼り付けて引き戸を表現しました。工房ひろさんのパーツを使用すれば、正確、お手軽、実感的に内装の表現が可能ですが、コストのこともありますので、自分でできるレベルの加工は自分でやる方針で進めます。
素組みなら2時間あれば車体完成できてしまうレベルのキットなのですが、既に着手から3日経っています。通学列車を仕立てるには最終的に9両組まなければいけませんので、ほどほどの加工で妥協していくつもりです。
2009年9月23日
今日の作業はデッキの手すりの取付けだけです。前回、スロフ62を作ったときには、真鍮線を一つずつ曲げて作ったのですが、同じ大きさに揃えるのにちょっと苦労しました。そこで、簡単なものですが、治具を作りました。治具の中に0.4mm線を通して、ヤットコで挟んで曲げていくだけで、形が揃ったものを量産できます
一番楽なのは、エコーやフジモデルの出来合いのパーツを買ってくることですが、ちょっとでもコストを押さえるためには、このぐらいは自分で作ることにしています。この治具のおかげでこれら折曲げ済のパーツとほぼ同等のものが出来ました。
2009年9月23日
雨樋の取付けです。実物写真をみますと、雨樋は単純な平板ではなく、途中に小さな段差がついた形状をしているようです。そこで1mm幅の帯板の裏側に0.3mm線を貼り付けたものを車体に貼り付け、雨樋の上半分をやすって段差を付けてみました。よく見ないとわからない程度の段差なので、自己満足のようなものです。
妻板の縦樋は、工房ひろ製のロストパーツ(No.507)を使ってみました。ただし、パーツの車体取付けの段差の表現は3カ所になっていますが、オロ42は4カ所で止められていたようなので、真ん中をヤスリとって、その上下に0.6mm帯板で新たな段差を追加しました。
しかし、0.2mm厚の帯板では厚過ぎでした。位置も均等になっていないので、来週修正するつもりです。
2009年10月4日
妻板の縦樋に増設した留め金具(0.5×0.2mm)は、少々厚過ぎましたので、0.1mm厚の燐青銅板から切り出した帯板に交換しました。写真で見ると、あまり代わり映えしていないようですが、現物はちょっとスッキリしました。しかし、ロストワックス製の縦樋は表面がザラザラと荒れていますので、いっそのこと線材に交換したほうがよかったかもしれません。でも、せっかくの高価なパーツ(4本で1,050円)ですので、とりあえず今回はこのままにしておきます。
あと、サボ受けと製造銘板と尾燈掛けを取付けて、車体は完成となりました。
2009年10月12日
今週はデッキのステップと端梁をチマチマと組んでみました。キットにはステップ・端梁ともとてもシンプルなパーツが入っているだけですが、それでは少々貧弱ですので、真鍮板から切り出した破片を組み上げています。実物の台枠は、オハ35の後期車のUF116の車端部を改造したUF228という形式だそうですが、その車端部の構造がシンプルながらも特徴があります。ステップはキットに入っていたものを流用しましたが、他は0.3mm板から切り出したものをユニットにまとめました。図面など書かずに現物合わせで作っていますので、再度同じものを作れるかどうかは?です(もう1両、オロ42のキットがあるのですが)。あまりにもキッチリ作ったので、塗装すると車体にはまらない可能性があります。
ジャンパー栓などの細かなパーツを除いて一応形になったので、床板と共に車体にネジ止めしてみました。そしたら、ドアとステップの平行が出ていない箇所を発見。単品でみるとちゃんと組めているのですが、0.1〜2mm程度の誤差が出ている箇所があり、それが増幅されて傾いて見えるみたいです。3日間かけてここまで組んだのに、基本部分を修正しなければいけません。新規に作り直したほうが良いかも。
2009年10月24日
デッキ下部にジャンパー栓などのホワイトメタルパーツを取付けました。エコー製(No.742)改造車用端梁です。電気暖房用ジャンパー栓は不要ですので、1個ずつ切り取って接着しました。洗面所流し管は、低温ハンダで固定してあります。
床下機器はエコー製パーツを利用しますので、床下取付板にまとめますが、エコーやフジモデル製の取付板は使用せず、0.4mm厚板から自作しました。チャンネル材や帯材で梁も追加してあります。寸法はUF116台枠に合わせました。
なお、完成後に気付いたのですが、台枠横梁の隅についている三角形の補強の向きが、4カ所程UF38台枠の仕様になっており、上の写真は間違っています。
2009年10月25日
床下取付板に取付穴を開けて、機器を並べてみました。とりあえず標準のオハ35の配置にしましたが、オロ42は改造時より蛍光灯装備ですので、これ以外に発電動機が付く筈です。写真では、小さい箱が水揚弁装置箱の横あたりに写っています。詳細不明なので、たぶん省略します。
図面を描かずに、現物合わせで穴明けしているので、作業効率がすこぶる悪いです。オハ35系列の客車は、少なくともあと4両は組む予定ですので、これを元に図面化しておいたほうが良さそうです。
2009年10月31日
初期の蛍光灯装備車についている発電動機。当初パーツがないので丸棒から自作しようか、それとも省略してしまうことを考えていましたのですが、工房ひろさんからパーツが発売されているのを発見し、早速注文しました。今朝そのパーツが届いたので、取付けてみました。位置はテキトーです。オハ35形一族(下)に載っている写真は、斜めから見た形式写真なので、正確な位置がわかりませんが、だいたいこの辺りで間違いない筈。その横には小さな四角い箱も付いていますが、これは起動器でしょうか。このパーツはありませんので、部品箱の中にころがっていたエコー製旧国用床下機器を切断、整形して取付けました。こんなものが付いていますって雰囲気が出てれば良しとします。
エコー製エアータンクが傾いていますが、このパーツは台座の高さが低いようで、梁と干渉しますので、台座にゲタを履かせて取付けます。
2009年11月3日
引き続いて床下の工作です。今日は、配管類を取付けました。もちろん全部っていうわけでなく、横から見て目立つ部分だけです。床下機器部分をユニット化しているので、主管は付けていません。平行と直角が完璧に出ていませんが、このまま妥協して進めます。
テコ付きのブレーキシリンダがほんの少しオーバースケールのようで、ブレーキ引き棒位置を床下センターに合わせると、ブレーキシリンダ本体が若干外側に寄ってしまうようです。このため、エアータンクからの配管を車体に平行して這わせると、ブレーキシリンダに当たってしまいます。今回は微妙なところで辻褄を合わせていますが、次回作るときには、事前に取付け位置を調整しておくつもりです。
2009年11月8日
オハ41は、ロングシート化の際にトイレのみが残され、反対側の洗面所は撤去されています。そのトイレの仕切りは0.3mm板で製作し、アングルにネジ止めするようにしました。トイレの扉は、両脇に0.6mm幅の帯板を貼って表現しています。この辺の構造は、前作のスロフ62と同様です。
残る照明関係の取付け準備を行えば、生地完成となります。
2009年11月22日
車内照明には、いつもの通りエンドウ製のユニットライトを使用しました。屋根裏に2mmナットを半田付けし、それにネジ止めで固定します。配線はトイレの中を通して、コネクタで下回りと分割できるようにしています。
照明関係は、LEDも安価に入手できますので、もう少し気が利いたことができそうな気がしますが、とりあえずは従来通りの方法を踏襲しました。
2009年11月23日
室内灯のチラツキを少しでも抑えるために、絶縁側車輪へも集電シュー(フクシマ製)を当てて全軸集電にしました。プラ板に燐青銅の帯板を貼り付けた基板もどきを床板と床下器具ユニットの間に仕込んで、前後の台車を導通させています。この辺の構造も前作スロフ62と同様です。
プリント基板を起こしてしまうのが見た目もすっきりするのですが、大量に製作するわけでないので、手作り基板もどきでがまんです。
2009年11月28日
当初、車体側と床下側の配線は、トイレの中からコネクタで接続するつもりでいたのですが、スロフ62のときと比べて空間がかなり狭いため、コネクタがスッキリと収まりません。そこで、切片を使って接続する方法に変更しました。床板側は0.5mm厚のプラ板に燐青銅の帯板で配線し、車体側はトイレの仕切りにプラ角棒を介してネジ止めしてあります。
少々手間がかかりましたが、見た目もきれいに整理できました。
2009年11月29日
照明を付けたなら内装も作り込まなければいけません。オハ41はロングシートなので、本来とても簡単に仕上がるべきなのですが、実物のロングシート下部の蹴込みにはカバーが付いておらず、脚が丸出しです。これが簡易的な改造をされたオハ41の特徴でもあるので、手抜きせずに0.5mm角線を脚にしてシートを組んでみました。脚のピッチが良くわからないのですが、資料写真を見ると窓のピッチと何となく合っているように見えますので、間隔を12.25mmとし、寸法が半端になる分は両端で調整しました。でも、実物は座布団を元の転換クロスシートから流用したそうですので、両端の半端な寸法は無いようにも思えます。実際はどうだったのでしょう?
強度的にとても不安がある構造ですが、内装に仕込んでしまえば手に触れる場所ではないので、このままで仕上げます。座布団はプラ板を整形して接着する予定です。
2009年12月5日
座布団が出来ていませんが、ロングシートを車内に組み込んでみました。ライトユニットの着脱を考慮して取り外し可能にするため、アングルに1.4mm皿ネジで止めています。さっそく点灯試験を実施。実物は蛍光灯照明なので白色LEDで合っているのですが、やはり電球色のほうが雰囲気が良さそうな気がします。
車内ニス塗りの車両は電球色のライトを採用する予定ですので、編成にしたときに見栄えが違って見えてかえってよろしいかも?
2009年12月13日
この週末、2日がかりで塗装を行いました。塗装は特に工夫をするでもなく普通の方法です。ブドウ色は日光モデル製、屋根のねずみ色はマッハ製、床下の黒はトップガードスプレーです。レタリングを入れた後に半艶クリアを吹いて仕上げましたが、最後の一拭きの段階でちょっと目立つホコリが付いてしまいました。昨年の今頃、スロフ62の塗装でも3〜4回リムーバー漬けにしましたが、今年はそんな元気はないのでこのまま仕上げます。
こんなスローペースで作っていたら、生きているうちに押し入れのキット(大した量ではないのですが)を全部作れずにあの世へ行ってしまいそう。最近とみに余生の短さを意識することが多くなってきました。
2009年12月19日
窓枠は車体に半田付けせず、別に塗装していました。これは、窓枠の下辺にチラリと見えるゴムの部分を表現するためです。当初マスキングして塗装で塗り分けるつもりでいたのですが、それだと塗り分け位置がずれたら再塗装になってしまうし、塗り分け線がキッチリと出せるとも限りません。そこで、プリンタを使って極薄のPET紙にグレーの帯を印刷したものを貼り付けて表現してみました。PET紙は光沢仕上げなのですが、外から見えるのはほんの少しですので、テカリが気になるようなことはありません。実物のグレーの色調は、かなり白っぽいようですが、プリンタではちょっと濃いめに印刷しています。IllustratorのCMYKモードで言うと、C=15%、K=60%、MとYは0%です。もちろん家庭用プリンタですので、CMYK指定の正しい色合いは出せません。
シートの座布団は、1.2mm厚のプラ板を切り出して整形しています。カラーは青20号に少々白を加えて調色しましたが、もう少し明るくしたほうが良かったみたいです。座布団の隙間のスジも入れたつもりなのですが、スジが細すぎてほとんど目立ちませんでした。
たぶん年内には完成できそうです。
2009年12月26日
オハ41がようやく完成しました。番号は254番。郡山に最後まで残っていた車です。レタリングはくろま屋製品です。スケールもピッタリで、転写も比較的やりやすいように思いました。
窓枠の下辺の縁のゴムがかすかに見えて、シル・ヘッダーのない単調な車体への良いアクセントになりました。
デッキ付近です。妻面の塗装がちょっと荒れていますが、気にしないことにします。幌枠の内側には、デッキ内のクリーム色がチラリと見えます。検査標記の担当工場のレタリングは土崎を入れました。
室内はロングシートですので、外から目立つわけではありませんが、シートの脚も角材で表現しました。照明は白色LEDです。
最終的には、仙コリの客車は9両作るつもりですが、まだ1両目。まだまだ先は長いです。次はスハ42かオハ61あたりの予定です。